一般的に今のブームの「町中華」は「絶メシ」風な捉え方が圧倒的で、昭和時代から続く夫婦二人で切り盛りしながら、相続継承問題を抱えている町に根差した中華屋さんといったイメージだろう。
またBSのテレビ番組「町中華で飲ろうぜ」でも、地元密着の家族経営の店が選ばれているが、銀座では、親子三代で守り続ける中華そばが有名な「萬福」みたいな理想的な町中華もあれば、「銀座亭」や「好々亭」や「ヤンヤン」みたいな家族経営ではなく昭和から続いていて銀座という町に溶け込んでいる店もやはり「町中華」と思う。「町中華風」というのが適しているのかなぁ。
こちらは町中華風の店構えでランチも890円と安いので行ってみる。
雰囲気はちょっと広いが「好々亭」の雰囲気にも似ている。
今だけ限定で80種類のオーダーバイキング2200円が昼から食べれるらしい。そして890円のランチメニューも含まれているとのことなので、ランチプラスαの値段でいろいろ食べられるのならこれもありかなぁと休日だしランチをやめてこちらに変更。
夫婦ふたりで訪問したので、少しポーションを小さくしてほしいとお願いすると麺・飯以外は大丈夫とのこと。
あんかけ焼きそば協会会長としては
五目あんかけ焼きそばをいただきます。
具材は海老と烏賊・豚肉・木耳、野菜もふんだんに使われ、味付けはオイスターベースで濃くなく薄くもなく餡の量もちょうど良く、麺の炒め感がもう少し炒めてあったらなぁと思うぐらいでしたが、オーダーバイキングの一品では十分過ぎる内容でした。タケノコやフクロダケが無い分、多めのコリコリした食感の木耳がいい仕事をしています。
結局、もともとランチで食べようと思っていた五目あんかけ焼きそばも食べることができ、夫婦二人で合計17皿を平らげました。
その理由に、料理全て油っこくなく、熱々の出来立て料理が注文の度に届くこと。味付けはまさに「町中華」です。
なんとなくのイメージでオーダーバイキングはジャンクで安かろう悪かろうというイメージが刷新されました。
食べログなどの評価に惑わされずに、こういう事前情報なく当たりの店を探すことも「町中華」探索の魅力なのだろう。
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